恩師からのメッセージ 「友だちは同じ歳じゃなくてもなれるものだから」

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私の恩師を表す一つとして、卒業アルバムのメッセージがあります。

何度見返しても、涙が出てきます。

小学校を卒業して、間もない子供達へのメッセージ。

30年前のメッセージです。

〜〜ここから〜〜

このアルバムをみんなに渡すのは夏休みに入ってからだろうと思います。

中学で一学期を過ごし、クラブ活動を決め、毎日の練習に頑張っている頃ですね。

中学の勉強にもなんとか慣れてきたのではないでしょうか。

中学ではクラブも勉強も本格的に取り組まないとついていけなくなることが少しずつ分かってきた頃だと思います。

小学校と違い、厳しさがあらゆるものに要求されます。

これまで逃げることで逃れていたものもそうはいかなくなります。

クラブでも一度決めたものは、せめて中学の3年間はやり通してほしいと思います。

これからもきっと、やめたいと思うことが何度でもあることでしょう。

先輩のこと、友達のこと、先生とのこと、勉強とクラブの両立のこと、レギュラーになれるとかなれないとか難しい問題がたくさんあるからです。

ただそんな時、考えてもらいたいことは、あっちに入ってはやめ、こっちに入ってはやめということを繰り返しても何も残らないということです。

つらさや、きつさに我慢して頑張っていく強い心は育たないということです。

もちろん、運動の技能が上達することも、やり通した満足感を得ることも期待できません。

大人になり社会に出て自分の仕事を持つ時にも同じことが言えると思います。

つらさやきつさに打ち勝つ心の育っていない人は、仕事だって次から次へ、クラブをやめる時と同じように変わっていくことが考えられるます。

社会に出れば学校の厳しさなど比較にならない厳しさが待っているのです。

給料をもらうにせよ、商売をするにせよ、甘い道はないものです。

学校は社会に出る前の練習の期間ということになります。

その練習がうまくやれていないと先でどうなるも想像がつきますね。

厳しいことばかり言っていますが、みんなの未来は無限に広がっています。

すばらしいものにするのも、つまらないものにするのもみんなの努力にかかっています。

ぜひ輝くものにしてほしいものです。

また、こんなことを考えた上でこれからの中学生活を送ってほしいわけですが、どうしてよいかわからない時は、ひとりでくよくよせず、誰かに相談することです。

相談の相手がまた問題ですが、これは先生がだれとだれということは出来ません。

みんなが卒業していったこれからは、みんなの友だちの1人に先生も入れたら最高だと思っています。

出会いは先生と生徒だったけど、これからは友だちとして、みんなと遊んだり話をしたりできたらと思うんです。

歳を少々とった友だちが1人ぐらいいても面白いんじゃないかな。

友だちは同じ年じゃなくてもなれるものだから。

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