プロジェクトマネージャ必見!!リーダーとしての心得

rawpixel / Pixabay

新米プロジェクトマネージャ時代、中途採用で入社された人に出会いました。(55歳ぐらいの年配の人)

雰囲気や規則が厳しい会社でだったのですが、この先輩は、ふらっと私の所のに来て、肩をもんで、「がんばってるかー?」というだけです。

ちなみに、セクハラではないです。(笑)

その先輩から、ある時、リーダーとしての心得を教えていただきました。

20年間、サラリーマン、マネージャをやってきて、いろいろな人、いろいろな本、いろいろな言葉に出会いましたが、この先輩からの言葉以上のものはありません。

そして、この先輩は60歳の若さでこの世を旅立たれました。

今回、先輩の言葉を見返して、再認識するとともに、涙がこぼれます。

世の中のプロジェクトマネージャの方に、見ていただきたいです。

リーダーシップについて

判断力 〜 リーダーに大切な能力

・グレーな領域を判断すること。白黒のついたことは誰でも判断できる。

・判断するためには、基準を明確にすること。例えば、どの方法が効率がよいのか、何が会社のためになるかとかである。

・2つ以上のことは同時にはできない。必ず最も重要なことや最も早くしなければいけないことがあるはず。決め手を見つける。

・AとBがあった場合、Aを選択したらどうなるのか、Bを選択したらどうなるのかを考える(意見を聞く)。頭の中でシミュレーション。

・その場では急には判断しにくい。できるだけ情報をしいれておくことにこしたことはない。

・今は決めないと判断することも、判断の一つ。今は決められない条件を持つ。

・自分の立場にこだわると正しい判断ができない。

・自分の上司に判断を求める時、適切に状況を説明できることが大切。わかりやすいように説明する。主語、述語、前提条件。簡潔に相手が納得・理解したか確認しながら話す。

・自分の上司に判断を求める時、自分としての判断を必ず持つこと。

コミュニケーション能力 〜 リーダーに大切な能力

・コミュニケーションとはまずは、聞き取り能力。何を考えているか?最初から最後までしっかりと話を聞くこと。途中で口をはさまないこと。

・自ら聴きに行く能力も大切である。他部署、目上の人。

・コミュニケーションとは、メッセージを伝えることである。状況の説明だけではダメ。何が言いたいのか?

・メッセージをつたえるためには、わかりやすく説明できることが大切である。

・分かりやすく説明するためには、しっかりと理解していることが大切である。

・理解を深めるためには、しっかりと理解していることが大切である。ただし、緊急の場合は別。理解していなくてもすぐに報告。

・理解を深めるためには、箇条書きにして整理を心がけるとよい。

・「良いこと」と「良くないこと」が明確になっていること。

・「分かっていること」と「分かっていないこと」を明確にすること。 「分かっていること」と「できることは」は別。

・コミュニケーションを成功させるには、日頃から良い関係をつくること。下手な人はいきなり頼みたいことだけが前面に出る。うまい人は適宜情報をもらい、また発信している。

・1対1で話す機会をつくること。大人数と使い分ける。

リーダーは具体的な目標(行為)を出す

「いつまでに何をどれだけ」

数字を使って目標(行為)を出す。数字を使わないと、フォローできない。

数字は進捗率を把握する尺度。

一人一人の特性を掴んでおく

強いところ、得意なところ、弱いところなど

自分なりの見通しを持つ

成功するために必要なことは全部やり、成功を阻害することはすべて排除する。

一段上に立って考える

例えば、xxxさんだったらどうするだろう? XXXさんだったらどう判断するだろうか?本当は、二段上の方がよい。

メンバーの育成

テーマ(課題)を与える

解決すべき課題を解決してこそ、初めて力がつく。

任せる

自分で考えさせ、乗り越えさせてこそ、自分の力になる。

目的を明確に伝える

目的を理解していると間違いが少ない。

そのメンバーの能力に応じて、テーマと任せる範囲を決める。

120%の能力が出せるくらいが良い。(少し無理かの程度)

指示は明確に行う。

できれば紙に書いて渡すとか、紙に書かせるとか。行き違いによるロスをなくす。

中間で必ず進捗を確認する。

失敗は責めない。

責めても失敗は戻らない。真の原因を考えさせ、2度と起こさない方法を考えさせる。次につながるように。

論理的思考を身につかせるために、何故そうなったかを考えさせる。

考えるように聞く。

力を出せないメンバーのために、理由を掴む。

・課題を理解していない。これが最も多い。しっかりと聞いていない。理解しているか反復説明させるとよい。

・解決方法あるいはやり方を知らない。どこから手をつけてよいか分からない。解決方法あるいはやり方を知っているのかを確認する。

・知識が不足している。個々の知識はあるが、それを総合して知見にする応用力が不足している。

・やる気がない。

メンバーが相談に来たら、その場でその時に必ず聞くこと。

感情を出さない。

「いかる」と「しかる」は違う。「いかる」には感情が入っている。

スポンサーリンク